korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

korekarayukumitiのブログの新着ブログ記事

  • 赤まんま

    ◇ 赤まんま 食へと旅人に 渡す赤子 ◇

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  • 夕立

       ◇ 夕立を押して駆け行く男あり ゴールはシャワーまたはバスタブ    ◇

  • 花火

    ◇ 星あまた 天に撃ち込み 挑戦す ◇

  • 風鈴

    ◇ 路地の猫 風鈴の音に 耳を寄す ◇

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  • 子蟹

    ◇ 鋏もたげ 蟹缶の上〈へ〉に 立つ子蟹 ◇

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  • 極暑

    ◇ 鰻食み 鰻上りの 極暑受く ◇

  • ◇ 雲の峰 静止画像の 牛ひつじ ◇

  • 夏木立

    ◇ 夏木立 鳥吸はれゆき 静かなり ◇ ただありて もの言ふごとし 夏木立 ◇

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  • 夏の蝶

    ◇ 暗き森 抜けてこの世へ 夏の蝶 ◇

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  • 毒キノコ

    ◇ 毒キノコ 勝ちて余力あり 放射能 ◇   

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  • 風の恵み

    ◇ バスを待つ 人の扇の 風浴びて ◇

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  • 噴水

    ◇ 噴水の 接吻唇〈しん〉を ちくり刺す ◇

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  • ザリガニ

    ◇ 深山には ザリガニ一尾 ハサミ出す ◇

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  • 鬼灯

    ◇ 鬼灯の 青きを求め 旅をする ◇

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  • 青嶺

    ◇ 我がうちに ひともと靑嶺 走りゆく ◇

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  • ラムネ

    ◇ 武装して 喉焼くのみと ラムネかな ◇

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  • 迷子の犬

    ◇ 海暮れて 迷子の犬が ついてくる ◇

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  • 蠅叩き

    ◇ 蠅叩き 幼子父の 顔叩く ◇

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  • 炎天下

    ◇ 名ばかりで なくばデパート 吾を冷やせ ◇

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  • 雀の子

    雀の子 ミミズに飛べと 説き聞かす

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  • 希望の灯り

    Moonlight Sonata    ☆ 水泡に灯り届いて鳴く蛙 一体どこから届く灯りなのかと 辿ってみると 道端に立つ 外灯からのものではなかった 外灯の近くに落ちている 空き缶の蓋に 微妙な角度で反射した 灯りなのだった こうなると 何かの腹いせに 空き缶を蹴ったりすると罪だね その空き缶が... 続きをみる

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  • 炎昼の町

    炎昼の町 炎昼の町に列車を降りる しっかりした目的のある旅ではないから 宿の予約などしていない 列車に乗るときには この町に降りるとも考えていなかった そもそも気晴らしのための旅であるから 綿密に計画を立てたりしていると 気晴らしにもならないというわけだった 降り立った小さな町が 身を寄せる木陰も... 続きをみる

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  • シャボン玉

        ◇シャボン玉すつぽり町を容れて発つ小さく儚いいのちに生まれたシャボン玉の最高のプレゼント   ◇

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  • 渡り鳥

      ◇渡り鳥行くや幾つの街起こし  ◇

  • すぐ来ると約せし燕現れず

  • そよ風に飼はれ鶯なきやまず枝に留まる鶯には花や青葉が靡いて一時も心安まるときがないそよ風が右から吹いても左から吹いても鶯はその真ん中に立っていることになるこれでは鳴かないわけにいかないよ鳴き声が止むのは花びらが喉に張り付いたときだけ

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  • 野に遊ぶ

      ◇春落葉踏みつつ歩む女学生  ◇野に遊ぶバスケットより犬を出し

  • 香り

      ☆憂ひ来てふと沈丁に面をあぐ  ☆ 

  • ぼたん雪

       ☆何ものか来てゐる気配ぼたん雪  ✧ぼたん雪に生き物の気配がするのは、来るそうそう、解ける準備をしているからだろう。ぼったりと人にまつわりつくのだって、それだけ儚いいのちを知っての所作なのに違いない。

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  • 石くれてゆく

    Chabrier : España シャブリエ 狂詩曲「スペイン」◇石くれてゆくぬるき水に手足のばして浮く蛙憎くもあれば石くれてゆく   ◇

  • 季節

    Shostakovich - Festive Overture (KBS Symphony Orchestra) ☆襟よりも白き梅指す一年生  ☆

  • 白梅

    Barenboim - "El amor brujo" (Danza ritual del fuego) Falla梅の木に嗅ぎ寄る御髪蝶結び

  • 蝶々先生

    ショパン「幻想即興曲」 羽田健太郎☆蝶々先生 新学期になって、新しく担任になった若い先生が、教室に入ってくるなり、「おお、花の香りがする。春だなあ」 そう言って、深呼吸しながら窓辺に歩み寄っていった。女の子たちがそれを見てくすくすっと笑った。先生は笑った女の子たちの方を振り返ると、「なあんだ、香水... 続きをみる