korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

2017年2月のブログ記事

  • 野兎 2

    ◇ 目潰しを くらはす雪の 横殴り 野兎の目の 赤さを思ふ ◇

  • 冬草

    ◇ 冬草の みすぼらしくは 見ゆれども その屈強を 人は嗤へず ◇

  • 野兎

    ◇ 野の兎 豪雪ものとも せずに跳ぶ 生くる困苦に 垣根などなし ◇

  • 冬日さす丘

    ◇ ひとところ 冬日さしたる 丘の上 つばさ傷める 鳥来をるらし ◇

  • 一つのいのち

    ◇ おのおのが 天に差し出す 木蓮に 優劣はなし 一つのいのち ◇

  • 月光

    ◇ 月光に 映し出されて 跳ぶ兎 月のほかには 頼るものなし ◇

  • 木蓮

    ◇ 木蓮の 枝いつぱいに 咲き満ちて 捧ぐる花の 朝のけなげさ ◇

  • 竹馬

    ◇ 竹馬に 乗りて隣家を 窺へば 縁側にゐる 猫に睨まる ◇