希望の灯り
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水泡に灯り届いて鳴く蛙
一体どこから届く灯りなのかと
辿ってみると
道端に立つ
外灯からのものではなかった
外灯の近くに落ちている
空き缶の蓋に
微妙な角度で反射した
灯りなのだった
こうなると
何かの腹いせに
空き缶を蹴ったりすると罪だね
その空き缶が当の蛙の頭に当たりでもしたら
希望の灯りを消すばかりか
蛙の命まで消してしまうことになるからね
幸い命をおとすまではいかなかったにしても
大切に大切に守ってきた希望の灯りが
届かなくなったとしたら
これから蛙はどうやって生きていくのだろう
人間にしろ蛙にしろ
希望なしには生きられない存在なんだな
我々生き物は
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