korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

2018年6月のブログ記事

  • 野兎

    ◆ 春の野原では、 寛げるはずの野兎が、 どこか慌て気味に、 見え隠れしている。 長閑な春の日といえども、 敵に全身を曝しては、いられないのだろう。 小心もので、臆病な、野の生きもの。 その兎が、 峡谷の十メートルの激流を、 跳んで渡った。 兎が数十秒前までいた川岸には 五六匹の野犬が、 いかにも... 続きをみる

  • 夏の鳶

    ✩ 夏の鳶は 突っ込む先も 青い空だ もし白雲でも 浮かんでいたら 翼をひっかけ 空中分解するだろう ✩

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  • ✩ 鯨は 生きている幸いを 背中から噴きながら ゆったりと 沖を行く 鯨は図体だけでなく 心も大きい ✩

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  • しるし

    ✩ やませ来て 薄情者を 棄てて去る 神あることの これもしるしと ✩

  • はえ[南風]

    ✩ はえ[南風]が来て 吾が両肩を 押さへれば 帰るほかなし 南の家へ ✩

  • 行路

    ✩ ここに来て 励まし受ける 吾が身とは 露も知らずに ふらり立ち寄る ✩

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  • ✩ 夏はすでに 来てゐるけれど されどなほ 涼を届ける 夏に期待し ✩

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  • 幻の家

    ✩ 望郷の 女荒野に 辿り着き 面を上げれば 幻の家 ✩

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