korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

黄蝶



京子から生まれた
黄蝶が
僕に来て留まった
僕に来て、僕の中に入った
蝶だから
もう見えない
君からは見えるはずなのに
あまりにもその蝶になりきって
いたのだろう
だから見えないも同然だ
かくして蝶は、お互いに見えない
蝶となった
そして恋が生まれた
その恋も、黄蝶に端を発しているから、
太陽の光の下では、夢か幻のように
定めなくあやふやで、捕まえようがない
逃げる光を追うようなものだ

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