長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を一歩一歩上っていくことだった。
青梅
青梅を 孫娘から祖母へ おくりもの。 一言そえて 「おばあちゃんに」。 まだ物足りなくて 「それだけだよーん」 と付け加えて宅配便で送った。
蝉に気絶した猫
庭のブナの木に蝉が来て鳴きだした。ブナの木に留まるやいなや鳴きだすという唐突さに、木の近くにいた猫がびっくり仰天して、気絶して仰向けに倒れた。 気絶して起きない猫に、この家の老人が如露の水をかけた。猫は冷たい水にまたまた驚いて、完全に目が覚めた。そして体をぶるるんぶるぶると振るわせた。そのとき... 続きをみる
夕日
▼ ハンモック 白百合胸に 抱いて寝る 夕日となれば 赤々と燃え ▼