雨脚
田舎の一級国道を
夕立がしぶいて
雨脚が白く走る
雨脚を補強するように
鶏の白色レグホンが
まとまって通って行く
かつて神ならぬ空しいものに
忠誠を誓い
暗愚の行軍をしてしまった
その編上靴の苦い記憶を
決して蔑ろにしてしまわないために
いま一群の白色レグホンが
夕立の飛沫に打たれ
聖なる雨脚となって駆けて行く
田舎の一級国道だ
◇
長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。
田舎の一級国道を
夕立がしぶいて
雨脚が白く走る
雨脚を補強するように
鶏の白色レグホンが
まとまって通って行く
かつて神ならぬ空しいものに
忠誠を誓い
暗愚の行軍をしてしまった
その編上靴の苦い記憶を
決して蔑ろにしてしまわないために
いま一群の白色レグホンが
夕立の飛沫に打たれ
聖なる雨脚となって駆けて行く
田舎の一級国道だ
◇