korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

雨脚

田舎の一級国道を

夕立がしぶいて

雨脚が白く走る

雨脚を補強するように

鶏の白色レグホンが

まとまって通って行く

かつて神ならぬ空しいものに

忠誠を誓い

暗愚の行軍をしてしまった

その編上靴の苦い記憶を

決して蔑ろにしてしまわないために

いま一群の白色レグホンが

夕立の飛沫に打たれ

聖なる雨脚となって駆けて行く

田舎の一級国道だ


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