korekarayukumitiのブログ

長きにわたり探してきた道は、天から降りてくる梯子を
一歩一歩上っていくことだった。

帽子


ベンチの緑陰に

帽子を置いて

立ち去った男がいる

場所を確保するためだったのか

うっかり忘れてしまったのか

青春の記念とするつもりだったのか

誰にも分らない

男は二度と現れず

その帽子も今はない


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